[metaslider id=”11728″]

講師のご紹介

ブランディング・Webデザイン担当講師

塚本 寛基 Hiroki TSUKAMOTO

doughnut creative 代表
アート・ディレクター

1975年、東京都生まれ。1998年よりグラフィック・デザインに携わる。広告代理店勤務、デザイン制作会社取締役等を経て、2007年に独立。企業・店舗・商品・サービス等のブランディングを軸に、デジタル媒体から印刷物まで幅広く企画・デザインを手がける。

Message

デザインは芸術と違い、目的を達成するための手段のひとつであり、ロジカルな思考が求められる作業です。「Web担」の講義では、その基本を皆さんが身に着けるためのお手伝いをさせて頂きます。

塚本寛基

講師インタビュー

講師陣紹介企画の第3回。アート・ディレクター、グラフィック・デザイナーとして活躍されている塚本講師にインタビューしたいと思います。

Web担: 塚本講師、よろしくお願いします。

塚本: よろしくお願いします。

Web担: 塚本講師のプロフィールを見てまず印象的なのは、「デザインと芸術とは違う」という言葉なのですが。

塚本: そうですね。もちろん共通する部分はあるのですが、両者は根本的にベクトルが違うものだと考えています。

Web担: ベクトルですか。

塚本: はい。芸術って、基本的には作家が表現したいものを創って、その作品そのものが評価の対象となりますよね。

でもデザインはある意味真逆で、まずクライアントの存在があり、そのクライアントの目的を達成するための手段のひとつとしてデザインが存在するんです。言ってしまえば、デザインそのものがゴールでは困る。あくまで手段でしかないんです。

Web担: なるほど。

塚本: だからこそ、目的を達成するためのロジックというか、根拠が必ずそこにはあるんです。

もう少し突っ込んで言うと、何かの見た目を整えることだけがデザインではなくて、情報の整理や取捨選択をすることもデザインだし、クライアントやエンドユーザーの体験を演出することもデザインだと言えますよね。

Web担: 非常に広い範囲をカバーしないとならないわけですね。

塚本: コンシューマ向けのパソコンのスペックが飛躍的に向上したり、以前はプロしか使わなかったクリエイティブ・ツールがどんどん一般化したことで、見た目の整えられたもの、乱暴な言い方をすれば「ただカッコイイもの」、「なんとなくオシャレなもの」って今では誰でも作れちゃうんですよね。

そういう環境の中で、僕らプロはクライアントから対価を頂いてまで、いったい何を提供できるのか、すべきなのか。

クライアントは僕らのパトロンではないですから、対価を頂く以上は必ずそこにクライアントにとって有益な結果が伴わないとならないんです。そのために僕らが提供する「デザイン」というのは、その結果を創出するためのツールでないとならなくて、だからこそそこには明確なロジックが求められるし、見た目上のいわゆる「デザイン」だけではなくて、作られたものを有効活用して結果に結びつけるための手法までを「デザイン」できていないと、クリエイターの自己満足で終わってしまうんですね。

自分で言っておいてアレですが、とても大きな責任を伴う仕事だと思います。

Web担: 確かに責任重大ですね。

塚本: 時間の限られたWeb担の講義だけでは、さすがにプロのディレクターやデザイナーを育てることはできません。でも、自社のWeb媒体を運用していく中で必要不可欠な、僕らがデザインするときに念頭に置いている「考え方」とそれを効率よく形にしていくための「メソッド」をできる限りお伝えして、身につけて頂きたいな、と思っています。

たまに難しいことも語りますので、受講者の皆さんが眠くならないようにオッサンギャグも言ったりします(笑)。

Web担: スベらないように頑張ってください! 塚本講師、本日はどうもありがとうございました。

塚本: ありがとうございました。