TIPS #009

色の表現法の「CMYK」の「K」って、なんの略?

いつもはパソコンやインターネットを使うときのちょっと便利な小ネタをご紹介するこのシリーズ。今回は少し趣向を変えて、「色」にまつわる話題をご紹介します。

皆さん「RGB」と「CMYK」という言葉はご存知でしょうか? それぞれ「光の三原色」と「色の三原色」とも呼ばれ、一般的に前者はWebサイト等のデジタル媒体、後者は印刷物で使われる混色方法です。Web担の講義でも登場する、色彩の基本概念ですね。

今回は「CMYK」の「K」にクローズアップしてみたいと思います!

「CMYK」というのは簡単に言うと、「Cyan(明るい青緑色)」・「Magenta(紅紫色)」・「Yellow(黄色)」の3つのインクをベースとし、理論上はそれぞれを均等に混ぜるとグレー→黒になるというものです。ところが実際の印刷では、3色の掛け合わせだけではいわゆる「黒」を再現できないため、そこに「黒」のインクを加えて「CMYK」の4色でフルカラーを再現します。

……ここでひとつ素朴な疑問が。「CMYK」の「K」ってなんの略? 「クロ(黒)」の「K」でしょうか?

残念ながら違います。実はこの「K」は「Key Plate」の頭文字なんです。

「Key Plate」というのはいわゆる「スミ版」とほぼ同義で、直訳するなら「基準となる版」ということです。この版では黒インクが使われることから、印刷の現場ではCMYにスミ(=黒)を足して「CMYK」というわけなんです。

「BK(Black)のK」という説もあるようですが、正しくは「Key Plate」の頭文字とのこと。打合せの閑話休題など、ちょっとした話題のネタとしてご活用いただけたら幸いです。

このシリーズ記事では、皆さんの日々の業務を「チョットだけ効率化させる」TIPSをご紹介しています。要Check!!