No.0121| 薬機法違反でアフィリエイターが書類送検された衝撃

こんにちは。
翔栄クリエイトのWebディレクター・篠崎です。

Instagramが「いいね!」の表示/非表示を選べるテスト
を、先週半ば、開始しました。

これは、他人の投稿の「いいね!」の数について、
表示するか、しないかを選べる機能で、自分の投稿の
「いいね!」についても表示/非表示を選べるとのこと。

同様の機能をFacebookでもテストするそうで、今後、
「いいね!」について、さまざまな議論を呼びそうです。

ある意味、「いいね!」の数で収入が左右される
インフルエンサーにとっては、頭が痛い問題かも
しませんが、そもそも「いいね!」の数を追求する
あまり、引き起こされる問題もあります。

現在はテスト段階なので、本格的に実装されるかは
未知数ですが、改めて、SNSとの付き合い方、適切な
距離感を考える、良い機会かもしれませんね。

それでは本日のトピックスです。

CONTENTS

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01.「薬機法違反でアフィリエイター摘発」の衝撃
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先月中旬、大阪府警がとあるアフィリエイターを書類送検
したことが、アフィリエイト業界に大きな衝撃を与えました。

アフィリエイトというのはWeb広告の一種で、自身が運営する
Webサイトやブログで、特定の商材を宣伝し、その宣伝の結果、
成果が上がった場合に報酬が支払われるタイプの広告です。

例えば、アフィリエイターは、対象となる商材について、
体験記事をブログに掲載。そこに商材のバナーを設置します。
そのバナー経由で商材が売れた場合、報酬が得られる…。

そのような仕組みですね。

今回、摘発されたのは、健康食品のアフィリエイトで、
薬機法違反と判断されたケースでした。

健康食品もアフィリエイトが多い分野ですが、摘発された
アフィリエイターは、自身が運営するサイトの中で

「更年期障害、糖尿病、痛風の予防・改善に効く」

と紹介したことが、問題となりました。

薬機法では、健康食品の分野で、医薬品的な効能を訴える
ことはNGです。つまり、この紹介文のように、特定の症状
に効果がある(直接書かなくても、そのように匂わせる
だけでもアウト)と書くことは違法行為になります。

ただ、本来、広告の責任は、広告主(=販売者)にあると
考えることが一般的です。

今回の摘発は、アフィリエイター…つまり、広告を請け
負った側にも責任を追求するという判断であり、今まで
とは性質を異にします。

しかも、今回、このアフィリエイター経由で売れた商品は
たったの3個…。それをわざわざ、摘発に踏み切った大阪
府警の強い意志を感じます。

もちろん、たった3個の摘発で終わるハズもなく、これを
キッカケに、アフィリエイト業界全体に、大きな影響が
出る可能性があるでしょう。

健康食品だけでなく、トクホや機能性表示食品、化粧品
にダイエット関連製品…などなど、世の中の広告を見ると、
厳密に見れば、これってアウト?グレーゾーン?という
ものが多数存在します。

広告主だけでなく、広告を制作する側も、より慎重に
なる必要があるでしょう。

いずれにせよ、たった3個が、業界を揺るがす大きな衝撃
の第1歩…になるのかもしれません。

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03.YMYL と 非YMYL のコンテンツ…Webサイトは分けるべき?
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先日、Googleの中の人が、重要なアドバイスを行いました。

いわゆるYMYLに関するコンテンツは、非YMYLコンテンツと
同じサイトで公開しない方がよい…

という内容でした。

YMYLというのは、「Your Money, Your Life」の頭文字を
とったもので、「お金」と「生活」を意味します。

つまり、銀行口座番号やクレジットカード番号など、金融
取引に使われる情報の提供を求めるページや、人間の健康
に直結するようなアドバイスや情報を提供するページ、
人の人生に大きな影響を与える情報や、法的・資金的な
アドバイスをするようなページのことです。

これらは、人に大きな影響を与えることから、Googleは
信頼性や安全性を、他のコンテンツよりも、より厳しい
判断をしています。

今回、Googleの中の人は、このYMYLに関するコンテンツが、
そうでないコンテンツと同じWebサイトにあると、Googleが
判断しづらいので、分けた方が良いとアドバイスしました。

例えば、YMYLの情報があまりないのに、YMYLと認識され、
より厳しい判定をされることや、逆のケースもありうる
ということです。

とすると、これはYMYLだけに関する問題ではなさそうです。

例えば、普段はアダルト的な内容を掲載していないWebサイト
でも、時折、アダルティな記事を掲載していると、Webサイト
全体をアダルトサイトと認識される可能性もある訳です。

もちろん、テーマごとにしっかりカテゴリーを分けて、
それをGoogleに伝えることは可能です。ただ、それを
正確にGoogleが認識できるかは別問題です。

YMYLなど、センシティブなテーマについては、Webサイト
そのものを分ける方が無難かもしれません。

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04.Googleのプロダクト・レビュー・アップデートとは?
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先日、Googleは、新しい検索アルゴリズムの更新

Product Reviews Update
(プロダクト・レビュー・アップデート)

を実施したと発表しました。

まずは、英語圏での適応で、日本語への適応については
まだ不透明ですが、今の内に内容を確認しておいた方が
良いでしょう。

今回のアップデートは、検索全体に影響が及ぶコア
アップデートとは異なり、特定のコンテンツに対応した
限定的なアップデートのようです。

その対象は「商品レビュー記事」。

その内容としては、メーカーの説明をそのままコピペ
したようなレビューではなく、その書き手独自の内容が
含まれた、内容の濃いレビュー記事を、より高く評価
しよう…というもののようです。

具体的には、レビューする商品について

・専門家としての知識
・メーカー以上の独自コンテンツ
・実際にどのように見えるか?使われるか?がわかる
・定量的な判断で性能を評価しているか?
・競合商品との比較は?利用者ごとにベストの提案は?
・長所や短所の分析
・旧モデルとの比較
・同カテゴリーで商品を選ぶポイント
・設計の背景

などなど、Googleはより詳細なレビューを提供することが、
コンテンツの高評価につながるとしています。

実際、このアップデートで、アメリカでは、かなりの順位
変動が起きたようで、その影響はかなりものと考えられます。

ただ、ECサイトについては、このアップデートの対象外で
主なターゲットは、アフィリエイトサイトや、商品について
の批評を行っているサイトのようです。

今はまだ、英語圏での適応に留まっていますが、いずれは
日本語にも適応されるでしょう。

もし、商品レビューに関するコンテンツをお持ちの場合は、
今の内に、改めてコンテンツの中身について、見直しては
いかがでしょうか?

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05.なぜWebが成果に繋がらないのか?初回体験講義のお知らせ
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「Webに投資するが、成果に繋がらない」
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06.あとがき:アーティストが作った電力を買うって何?
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先日、面白い企画の発表がありました。
その名も

アーティスト電力

どうやら、アーティストが運営する太陽光発電所の
電気を購入することができるサービスで、電気代の
一部が運営するアーティストに届くというもの。

電気を使うことで、アーティストを支援できるよう
です。購入者はそのアーティストの限定ライブなど
に参加できるメリットも用意されており、第一弾と
して「いとうせいこう」氏が登場しました。

実際のところ、発電所を運営するのは電力会社で、
アーティストは名前を出すだけでしょうが、面白い
企画かもしれません。

気になるのは、どの発電所の電力かをどうやって
判断するのかですが、ブロックチェーン技術で
履歴が追えるようです。

となると、アーティストだけでなく、その内、
「誰誰さんが発電した電気」みたいな、顔の見える
電気屋さんが登場するのでしょうか?

電気はどの会社から買うか?ではなく、誰から
買うか?という時代になるのかもしれませんね。

ではまた次号。
(2021/4/19)