No.0078|経常利益2.3兆円でも法人税500万円の会社を知っていますか?
こんにちは。
翔栄クリエイトのWebディレクター・篠崎です。
「翔んで埼玉」が世界トレンドで1位に
知らない方には全く何のこと?という話ですが、
「翔んで埼玉」というのは昨年2月に公開され、
大きな話題になった日本映画です。
一方、世界トレンドというのはTwitterの用語。
Twitterは、Twitter内で盛り上がった話題を順位付けし
トレンドという名称で公表しています。
先日、映画「翔んで埼玉」の地上波初放送があり、
実に多くの人が、そのことについてTwitterで話題に
し、その結果、盛り上がり方が世界1位になった
のです。
世界的に見ても、Twitter大好きな日本ですが、
よもや「翔んで埼玉」が世界1位のトレンドに
なるとは…。
それでは本日のトピックスです。
CONTENTS
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01.赤字決算の陰で…ソフトバンクの租税回避策が話題に
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先日、第3四半期の純利益が69%減少し、130億円
の赤字を発表したソフトバンク。
これまでもメルマガなどで度々お伝えした「WeWork」
への投資が失敗した件など、ファンド事業での
大幅赤字が足を引っ張った模様です。
ただ、そのニュースの陰で、もっと気になる話題が。
ソフトバンクグループの2019年の経常利益は約2.3兆円。
ところが、支払った法人税は500万円だったというのです。
その前年も、約1.3兆円の経常利益に対し法人税は、
たったの500万円。上手に租税回避をしているようです。
この租税回避は、子会社・孫会社を使ったかなり巧妙な
もので、一切、損はせずに、意図的に赤字を作り出し、
法人税を圧縮するというもの。
違法ではないものの、これだけの利益を上げているのに
大した税金を納めない…というのは企業としてどうなのか?
という疑問は残ります。
そこで、財務省は制度を変更して対策を講じました。
他の企業も同じことを始めたら、大変なことになります。
ただ、この租税回避策による巨額の赤字は2020年3月にも
持ち越されるそうで、今年もソフトバンクは多額の
「租税回避」に成功するだろう…ということです。
不本意な赤字報道の陰に、意図的な赤字…。
企業倫理について考えさせられる話題でした。
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02. 本当の致死率は?統計学と肺炎の話
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先日、興味深い記事を読みました。
それは、流行が収まるか不安で仕方がない新型肺炎に
ついてです。
その記事によれば、連日の報道では「致死率は低い」
とされている新型肺炎。実はそれは、統計上のマジック
かもしれない…というのです。
患者の総数は先週半ばに5万人を超えています。
それに対する死亡者の比率は2%以下。
この数字だけを見れば、致死率が低いと、とらえる方が
多くいても不思議ではありません。
ただ、現在、治療中の人を除外し、治癒した人の数と
死亡者の割合で見ると、全く数字が違ってきます。
なんと、致死率は2割近い数字に。
この比率が、治療中の方にも当てはまるとしたら、
とんでもない数字が出そうです…。
実際には、そんなことにならないでしょうが、記事の
著者は、統計はあくまでも数字的な話であり、
どのような観点で考えるかによって、結果は大きく
異なってくるとのこと。
だからこそ、統計データは慎重にみる必要があると
主張されていました。
Webを使えば誰もが簡単に情報発信ができる時代。
何をどう見るのか?
どの情報、誰の情報を信じるのか?
など、改めて自分自身で考え、判断することの大切さ
を実感した次第です。
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03.なぜWebが成果に繋がらないのか?初回体験講義のお知らせ
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「Webに投資するが、成果に繋がらない」
それはズバリ。
企業の経営陣にWeb知識が足りないから!
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04.水中ドローンでマイクロプラスチック回収?
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アメリカの非営利企業が共同開発した水中ドローン
が注目されています。
このドローンは、海洋汚染の原因として、最近、特に
問題視されているマイクロプラスチックを回収するもの。
TIME誌の2019年ベスト発明100にも選ばれています。
濾過器を内蔵しており、海中を進みながらマイクロ
プラスチックを回収。風力発電機能を持ったブイと
ワンセットになっており、家庭用の掃除機ロボット
よろしく、充電しながら回収を続けるそうです。
また、単にマイクロプラスチックを回収するだけで
なく、そのGPS座標を地図に記載。未だ、よくわかって
いないマイクロプラスチックの流出元&流出先を
明らかにするための情報も収集するそうです。
人糞からも検出されたことで世界に衝撃を与えた
マイクロプラスチック。
原因究明と対策につながれば良いのですが…。
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05.もうあのボヤキが聞けない…
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先週、元野球選手・監督の野村克也さんが
亡くなりました。
「ID野球」の元祖であり、データを最も重視
しているように感じますが、実際は「考える」
野球だったように思えます。
野球の動作1つ1つに、なぜそうするのか?
を考え、相手の心理を洞察し、どうすれば
勝てるのか?を考える。
データを集めて満足するのでなく、その上で
死ぬほど考える…そんな野球だった気がします。
そして、それはビジネスやマーケティングにも
言えることかもしれません。
ご冥福を心からお祈りします。
ではまた次号。
(2020/02/17)